ブルーダイヤモンドは海の色だった
石っていつも思いますが、ロマンがありますね。海の色だったというのです。
ちょこっと余談です。カラーダイヤモンドは高値で取引されています。一度は聞いたことがあるかもしれませんが、「ホープダイヤモンド」という世界一有名な石があります。
この石はブルーダイヤモンドです。なぜ有名かというと、「ホープダイヤモンドを身に着けた人に不幸をもたらす」という言い伝えがあるからです。
フランス人ジャン=バティスト・タヴェルニエが購入時には112ctあったと言われています。
その後ブルー・ダイヤモンドは62ctにカットされ1668年にルイ14世が手に入れました。
その後、行方不明になりますが、1882年にダニエル・エリアーソンが所有、その後、ヘンリーフォリップホープに渡り、ヘンリートーマスホープ夫婦が所有、そしてダニエル・エリアーソンへと渡り、フランシス・ホープ夫婦が所有するが破産し、夫婦は離婚。
売却されたダイヤモンドはアドルフ・ウィルが買い取り、イモン・フランケルへ、次に、ソロモン・ハビブへ、次に、ローズナウへ、ピエール・C・カルティエへ、エヴェリン・ウォルシュ・マクリーンからハリー・ウィンストンに売却と転々としていきます。
現在はスミソニアン博物館のひとつである国立自然史博物館に所蔵されています。
この長い遍歴が「持ち主を破滅させながら、人手を転々としていく『呪いの宝石』」と名づく理由だったのです。
さて、話はもとに戻して、ブルーダイヤモンドの青の色は古代の海に存在する「ホウ素」に由来していることが分かったのです。ホウ素は植物の成長にとって必要な元素ですが、人間には有害と言われています。特に海や温泉水に多く含まれているものです。
ブルーダイヤモンドそのものは、海底の地下数十キロの深さのマントルの中で結晶化し、火山噴火で地表に運ばれてきたのです。
もともとダイヤモンドそのものは、炭素が地球内部の高温高圧な条件で結晶化したものです。大変奥深い地下なので、掘って見つけることはなかなかできず、地殻中の採掘可能な深さにまで自然に浮上して人が手にすることができるようになるのです。その希少性と透明度の高さから、非常に高価な宝石となりました。
ダイヤモンドに含まれるインクルージョン(不純物)で、そのダイヤモンドがどこから来たのかを語ることができるものですが、最新の研究によって、ブルー・ダイヤモンドに含まれるインクルージョンは古代の海に存在したホウ素に由来することがわかったのです。
他のダイヤモンドの観測から、ブルー・ダイヤモンドは通常のダイヤモンドよりもマントルの深い位置、下部マントルにあたる深さ660km以上の場所で生成されていることがわかりました。
さらに、ホウ素に加えて海洋プレートを作っていたとみられる玄武岩を含んでいたことから、「海底プレートが地底に潜り込みながら、ホウ素をマントル深くに運んだことから、ブルー・ダイヤモンドが作られた」と解明したのです。
ホウ素は海水との水熱反応で海洋プレートに取り込まれるため、ブルー・ダイヤモンドは文字通り「海の青さ」を帯びているというわけです。
ブルーダイヤモンドが高価なのも滅多に浮上しない地下深くで出来るからなんですね。
ブルーダイヤモンドの宝石の意味としてリーディングしていくと、深い眠りの中にいるような感じです。ゆらゆらとゆっくり体が左右に揺れていきます。意識があるのに、からだが別の感覚になっていくようです。赤ちゃんが眠りながら成長しているエネルギーと大変似ています。
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