ルビーの品質

左の写真はスタールビーです。

ルビーと言う名前にするのに、赤色でなければなりません。紫色が混ざるとサファイアという部類にされているようです。

しかし、入荷するとき、ルビーといわれて仕入れたりしますので、困るところです。これは何度も鑑別してもらうたびにルビーではありませんと言われています。

なので、同じコランダムだから、色が豊富なサファイアなのか、赤のルビーなのかでとても迷います。

ミャンマー モゴック鉱山産のルビーは最高品質と言われています。その名をピジョン・ブラッド(鳩の血)と言われており、鉄分を含んでおらず、無処理のものを言います。結晶で、1ct(カラット)で250万円位するでしょう。

紫外線(青い光)を当てると赤く発光するので見分けが付けやすいです。原石だと無処理と考えられます。

高価なものと言えばスタールビーです。カボションカットされ、光を当てると真ん中にアスタリスクのスターが出ています。これをアステリズムといいます。中央にこの光を出させるのは大変な技です。たとえ中央にスターが無くても、自然なものとして受け入れるしかありません。

合成ルビーをご存じでしょうか。

◆鉛ガラス充填ルビー
鉛ガラスが入っているというだけで、人工ものです。これをコンポジットストーンといいます。コランダムと鉛ガラスの人工生産物です。現在はモザンビーク産の質の悪いものを使用しています。人工だとわかったうえで購入するのは違反ではありません。

◆フラックス法
金属化合物に酸化アルミニウムと発行剤のクロムを混ぜ合わせ、2000度以上で加熱しルビーの結晶を作ります。

◆ベルヌーイ法
火炎溶融法とも呼ばれています。微細な粉末原料を酸水素炎を用いて溶かし、その液滴を人工的に形成された棒状へと流し込みルビーの結晶化させています。

◆タブレットルビー
これはサファイア、ブラックオパールでも見られます。横から見ると貼り合わせがあります。

このように宝石と偽って出回っています。過去にティファニー商品で、人工ルビー使用がオークションに出回ったことがあったほどです。持ち主はかなりショックだったようです。ティファニーが知っていたのか、石だけを誰かがすり替えたのか、不明のままです。

ルビーが体に影響を与えるとしたらAl₂O₃酸化アルミニウムになります。高い融点、高い硬度、化学的安定性、耐熱性、電気絶縁性などの特性を持っています。

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