額田王

額田王は飛鳥時代の才能あふれる女流歌人

大海人皇子(天武天皇)に嫁ぎ、その後、兄の中大兄皇子(天智天皇)へ嫁ぎます。

よほどの美人なのでしょうね。弟→兄と略奪愛なのか、その代わりに天智天皇の娘を天武天皇へ差し出すといったことをしている。

その額田王はどんな人?

何枚も着ている十二単のようなお召し物。緑と黄いろと朱色と白です。両手の袖を口元に持ってきて笑っている姿が見えます。

平安時代の十二単にとても近い着物でした。髪の毛も長い。

天武天皇より天智天皇への気持ちが強いように感じてしまいます。一見まだ天武天皇への気持ちがありそうなのですが、立派な天皇でなかなかハンサムな天智天皇と弟はぽっちゃりしていて、のんきな感じの天武天皇と比較してしまうと、天智天皇へ気持ちが傾くような気がします。

この方、万葉集でも有名です。

茜さす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖ふる

君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く

2つとも額田王の歌です。

上段のは夫のいる前で歌ったことでこの歌は有名です。
前夫に対して、昔、こんなことがありましたね。という歌のよう私は思います。

下の段の歌は天智天皇への愛情の歌です。