便利な世の中なのに

2021-12-12

情報という裏に全て筒抜けなんだろうという猜疑心のようなものがふつふつと湧きます。

クレジットカードやスマホアプリ、マイナンバー、AI音声認識サービス、防犯用のカメラにおいても便利だと使えば使うほど、全ての情報が流れていくわけです。

個人レベルで、何を買ったのか、何を食べたかで、嗜好がわかります。その記録は今後のマーケティングに使用され、その人の思考に合わせた広告が流れ、受験生の塾の案内だったり、二十歳の娘の振袖のDMが来たり、何故わかるんだろうと思う事が沢山あります。全て情報を買取る企業があるわけで、これがないと、勝ち組に残れないと言われるほどの社会となっています。

スマホを利用すればするほど、個人情報が出回ることになるのです。

また、防犯用カメラの性能も絶対と思われがちですが、カメラの分析でも、誤認逮捕が実際起こっているというのもあり、常にカメラに撮られているのは間違いないのですが、機械だから、多少の故障もあり、ブレたり、時計が微妙に狂っている事もあります。そしてちょうど居合わせた自分が犯人扱いにされるなんてこともあり得たりするわけです。

それだけで自分の家に逮捕状を持って突然現れる警察。何故自分の住所がわかるのでしょうか。良くいくコンビニで待ち伏せる警察もあるので、情報はあらゆるところが流れ出ているわけです。

だんだん、日本も中国と同じように全ての情報を手に取るようになるのでしょう。

10年前、上海で道案内&通訳をしてくれた人が進入禁止の所へ入ったのか、一方通行を間違えたのかはよくわからないのですが、「中国は全て監視されているから、必ず、違反の令状が来る」と言っていました。わからないんじゃないの?と言ったとき、「絶対にわかる。カメラだらけだから」と話していました。

日本も段々同じような社会になっています。全てが監視できるように紐づけられていきます。悪いことしていなければ何も隠し事する必要はないのでしょうが、いつどこで、何を食べて、何を買って、何時に家に戻って、何時に寝た。勿論、何の本を買って、煙草は何を吸っていて、行きつけのスナックとタクシーの乗り降りなんて簡単な情報にすぎません。

それがデジタルでわかる時代であり、規約に同意という内容の中に、必要とあれば、利用した情報を第三者に提供できるとする。なんて普通にあります。

個人情報を守るってどこまでを言うんでしょうかね?