買ってはいけない宝石 ルース

ルースからはいりましょう。

ルースとは、ジュエリーになる前の裸石のこと。綺麗に研磨され、カットされているものです。大きさやクオリティによって値段が付きます。

安い金額には、メレーと言う小さいルースがあります。

カラットで言わないで、何分の1といういい方をしています。これで直径サイズを現わしています。素人にはわからない会話になります。

買う時は、ルーペを用意しましょう。貸してくださいと言えば貸してくれますが、コロナ禍なので、マイルーペが必要だと思います。私は10倍用で宝石用と60倍のと二つ持っています。60倍は殆ど使いません。10倍で十分です。

ル―スの何処を見るかですが、欠けがあったら買わない。あと、普通の所はルースケースの中身が明かないようにしっかり閉めてあります。勿論小さいものなので、そうしないと無くなりますから仕方ないのですが、実は表面から見えない裏側の欠けもあります。見逃しがちなところです。

透過する石なら、ルーペであれ?と思いますが、ダイヤモンドは透過しないので、わからないかもしれません。

裏も確認したいところです。安価なところではそれをさせてもらえないですよね。だから買わない方がいいのです。

では、裏も表も、ルーペで確認できるとしたら、まずは、ボンドの付着確認です。中古では、ボンドが貼りついています。綺麗に取り切れないのです。欠けやすいので、小さく角が欠けていたりします。

ボンドは取るには除光液でとれます。それを疎かにして縁回りが何やら付着。これは確実に中古。酷い所は中古とは言いません。黙って販売しています。

私の所にも買取の依頼の中にはご本人ご存じなのか、中古ルースが混ざり込んでいます。

無理やり金属をはがしているので、欠けが裏側にありますし、ボンドがくっついています。こちらは安価で買取りせざるを得ません。

クラック インクルージョンの確認をしましょう。エメラルドはクラックが入って当然です。逆にない方が怪しい。勿論大きさ、色、カットなど、全て総合です。

殆ど、安価で素晴らしいものはないのは、覚悟の上。

裏表のインクルージョンを確認したら、値段交渉ですね。だから、下調べしておきましょう。