翡翠は日本が最古だった

翡翠をいろいろ調べてみると中国のネフライトから始まります。

ネフライトは軟玉 翡翠は硬玉と違いがあるのですが、同じ翡翠の仲間か?と思われがちですが、違います。きっぱり。

もともと海外の記録でネフライトが中心に記録されていたのです。中国ではネフライトしか採掘されないという記録があります。そのネフライトが中国では価値があり、腎臓治療として石を温め腰にまいていたという記録があります。

翡翠とネフライトは似ている色なので、ジェードと呼ばれるようになったのでしょう。

日本では、それこそ縄文時代(約5000~6000年前)のころから、翡翠は糸魚川で見つかり、勾玉の飾りで発掘されているのはご存じの事かと思います。中国ではネフライトを使用していた時代になります。

緑は生命の色だということを理解していた古代人はとても重要な石として貴重にしてきました。産地が限られて希少な上、硬度が高く整形が難しいということで、祭祀の捧げ物、高貴な人の装飾品や死者の副葬品に用いられたようです。

手作りでここまでするのにはすごい技術があったと思います。滑らかな形の勾玉に穴を丸く開けてあります。何か月もかかったことでしょう。

日本の歴史的記録では、[魏志倭人伝]にも、倭国(日本)の献上品の一つに翡翠の勾玉が推測」とありますし、「三種の神器」にも、剣・鏡とともに「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」があります。8尺の大きさがあるという事ではないだろうと言っている学者もいます。重たくて、勾玉にする意味ないですよね。

そんな翡翠ですが、なんと一時期、全く利用されなくなってしまいました。そのため、糸魚川でヒスイが採れることも忘れ去られた時代がありました。

それは奈良時代になります。中国文化が盛んに入ってきた時期ですね。したがって、日本には翡翠の産地はなく、古代日本遺跡から出るヒスイは大陸から持ち込まれたものと昭和初期までいわれていました。

こんな歴史を持つ翡翠がなんと2016年9月24日に日本鉱物科学会が『国石』に選定しました。

さて、日本が最古といわれる翡翠ですが、宝石の中では一番割れにくい石です。しかし、水晶より硬度が低いため、表面にキズが付くことがあります。なんとも不思議な話ですね。

ダイヤモンドも硬度が10度と固く傷が付きにくいのですが、実は割れやすいのです。それは靭性が低いという特性が原因です。(靭性とは、金属などの材料のねばり強さをあらわします)翡翠は8度です。ちなみにダイヤモンドは7.5度です。

翡翠のリーディングではミスをしていました。

ジェードは古代中国での呼び名です。硬玉の翡翠はジェーダイトという名前が本当の名前です。現代では区別されているので、分けてリーディングしていきます。

ネフライト(ジェード)は古代中国では翡翠と言われていたのですが、ニュージェードとも言います。これをリーディングしていくと、ネフライトの意味と重なるところがあります。柔らかく包み込むようなエネルギーを感じます。労わろうとする力があり、痛んだ心を癒し、光をもたらしてくれるようです。戦争の多い中国だったでしょうし、中国の文化を支える大きな役割があったと思います。

見失った目標や希望に勇気を与え、前向きな心で歩んでゆくことを教えてくれるようです。寂しい気持ちや絶望的な心を癒してくれます。古代の中国人の優れた技もそのひとつかもしれません。
また、中国の発展があったのはこの石の力という感じがします。

翡翠(ジェーダイト)は繁栄という言葉になります。子孫繁栄、地域繫栄の意味です。そして神の石という言葉が聞こえてきます。
中国のジェードよりはるか昔の縄文時代は石器の道具から始まったことでしょうが、やがて、神の石として貴重なものになったのではないでしょうか。

中でも、白く美しい石と澄んだ緑色そのほかの色も含めてそのコントラストの綺麗な石を持った者が、何年もかけて磨いていたのかと思います。固く割れない石として不思議な力を見出していたに違いません。