火星の表面にオパール

宇宙開発と言えば、火星にも注目している、現在です。
さて、2012年から火星で運用されているNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機キュリオシティが収集したデータから、岩盤の割れ目にオパール原石が豊富に存在していることがわかりました。

弊社もオパールの原石やルースは結構あります。アップしていないものが殆どですけど。シリーズ作ります。

さて、オパールの存在は火星に水があったことを示しており、かつて微生物が生息していた可能性があることが考えられます。

約一億数千万年前、地球は白亜紀と呼ばれる時代、多くの海中生物や、恐竜が地球上を支配、現在のエロマンガと言う小さな町を中心に、オーストラリア内陸には大きな海、内海が存在していました。そこから、オパールが産出しています。

海中に在ったという証拠に、多くの海に住む生物、特に貝の化石が内陸部でも発見されています。その貝殻や動物の骨などが化石になっていく過程で、あるいは化石になった後、珪素の成分と結びついてオパール化したものや、こうした生物が息絶え、地中に埋もれていった後、その生物の身体は消滅してしまい、周りの地層に残した空間を珪素が埋め、オパールになっていったものと言われています。

同じように堆積性"のオパールの生成が火星でも起きていると考えられています。

“ある時期に大量の水の存在と、その化学的な組成、そしてその水が無くなって(干上がって)いく過程における特定の条件がそろった時だけオパールができる”これを堆積性"のオパールといいます。もう一つは高温の状態で形成されたのがメキシコ産やエチオピア産に代表される"火山性"のオパールといいます。

オパールはつぶの大きさと状態がオパールの価値を決めているのです。

粒子のサイズによって遊色の色が変わります。粒子の直径が小さいものから、紫、青、緑、黄、オレンジ、赤の順で大きくなっていきます。直径が0.0003mm以上の大きさにならなければ"赤"を見せてくれるオパールにはなりません。だから赤色が多いほど価値が高くなります。

ほとんどのオパールの粒子は、0.00025mmより小さく、そのため"青"や"紫"の色合いが一番多くなります。

粒子サイズの大きなオパールができるためには、より長い時間、安定した状態でオパールが成長する必要があり、これこそが赤を一番希少な色にしている理由なのです。